あれは数ヶ月前のことでした。いつものようにトイレを流した後、しばらく経ってもタンクに水がたまる音がなかなか止まないことに気づきました。最初は「気のせいかな?」と思っていたのですが、明らかに普段よりも時間がかかっている様子。そして、次にトイレを使おうとした時には、タンクの水が半分ほどしかたまっておらず、洗浄力が弱々しいのです。これはまずいと思い、タンクの蓋を恐る恐る開けて中を覗いてみました。すると、タンクに水が供給されるパイプ(手洗い管付きだったので手洗い管から水が出る部分)からはチョロチョロと水が出ているものの、タンクの水位は一向に上がってきません。よく観察してみると、タンクの底にあるゴム栓(フロートバルブ)のあたりから、便器の方へ常に少量の水が流れ続けているようでした。つまり、供給される水の量よりも、漏れ出ている水の量の方が多いか、ほぼ同じなので、タンクに水がたまらない、という状態だったのです。インターネットで調べてみると、このような場合はフロートバルブの劣化やズレが原因であることが多いとのこと。フロートバルブはゴム製なので、長年使っていると変形したり、硬化したりして、排水口を完全に密閉できなくなることがあるそうです。我が家のトイレも設置から10年以上経過していたので、十分に考えられる原因でした。早速、ホームセンターで適合するフロートバルブを購入し、交換作業に挑戦してみることにしました。止水栓を閉め、タンクの水を抜き、古いフロートバルブを取り外してみると、案の定、ゴムが劣化して少し変形していました。新しいフロートバルブを取り付け、チェーンの長さを調整し、止水栓を開けて水を流してみると…今度はしっかりと水がたまり、漏れも止まりました!DIYでの修理は初めてだったので少し不安でしたが、無事に解決できて本当にホッとしました。この経験を通じて、トイレの構造について少し詳しくなれた気がしますし、日頃のメンテナンスの重要性も改めて感じました。
我が家のトイレタンク水たまらない騒動