(水道修理業者の熟練作業員Dさんのブログ記事という体裁)どうも、街の水道屋Dです。今回は、お客様からのお問い合わせが多い「お風呂のサーモスタット混合栓の交換費用」について、現場目線で少しお話ししようかと思います。皆さんが一番気になるのは、やっぱり「いくらかかるの?」ってことですよね。正直なところ、「〇〇円です!」って一概には言えないんですよ。なぜかって言うと、費用を決める要素がいくつかあるからです。まず、当たり前ですが「蛇口本体の値段」。これはピンキリです。ホームセンターで売ってるお手頃なものもあれば、TOTOさんやLIXILさんの最新モデルだと結構なお値段になります。お客様がどんな機能やデザインを求めるかで、ここがまず大きく変わってきます。次に、我々が行う「交換工事の費用」。これも状況によって変動します。一番シンプルなのは、今付いている壁付きのサーモ水栓を、同じタイプの新しいものに付け替える作業。これなら、大体1時間ちょっとで終わりますし、工事費も比較的抑えられます。うちみたいな業者だと、まあ1万円から1万5千円くらいが目安でしょうかね。でも、現場に行ってみると、そう単純じゃないことも多いんです。例えば、古い蛇口を外そうとしたら、壁の中の配管との接続部分(クランクって言います)が錆びて固着してて、外すのに一苦労したり、最悪、壁の中の配管を傷つけちゃったり。あるいは、取り付け部分の壁タイルが割れてて、ちょっと補修が必要だったり。デッキタイプ(浴槽の縁についてるやつ)だと、エプロン外して狭いところで作業しなきゃいけなかったり。こういうイレギュラーなことがあると、どうしても作業時間も手間も増えるので、追加で費用をいただくことがあります。だから、電話だけで「いくら?」って聞かれても、「現場を見てみないと何とも…」とお答えすることが多いんです。もちろん、見積もりはしっかり出しますし、作業内容と料金はきちんと説明しますよ。費用を少しでも抑えたい気持ちはよく分かります。DIYで挑戦する方もいますよね。うまくできればそれが一番安上がりです。でも、水漏れのリスクは常にあります。もし失敗して水浸しにでもなったら、余計な修理費がかかって目も当てられない。だから、少しでも不安があるなら、無理せず我々プロに任せていただくのが、結局は安心で確実だと思いますよ。
プロが語るサーモスタット混合栓交換と費用