新しい洗濯機を購入する際、デザインや機能に目が行きがちですが、スムーズに設置し、トラブルなく使い始めるためには、事前の確認が非常に重要です。設置当日に「置けない!」「繋げない!」といった事態を避けるために、以下の点を必ずチェックしておきましょう。まず第一に、「設置スペースの寸法」です。洗濯機本体の幅、奥行き、高さを測るだけでなく、設置場所のスペースに余裕があるかを確認します。特に奥行きは、本体サイズに加えて、背面のホースの接続スペースや、前面のドア(ドラム式の場合)を開けるスペースも考慮する必要があります。壁との間隔も、メーカー推奨の数値を確保しましょう。次に、「搬入経路の確認」も忘れてはいけません。玄関ドア、廊下、階段、設置場所までの通路の幅や高さを測定し、購入予定の洗濯機が問題なく通れるかを確認します。エレベーターの有無やサイズも重要です。意外な曲がり角や段差が障害になることもあります。三つ目は、「防水パンの有無とサイズ」です。設置場所に防水パンがある場合は、その内寸を正確に測り、洗濯機の脚が収まるかを確認します。防水パンがない場合は、万が一の水漏れに備えて設置を検討するか、床の防水対策が必要です。四つ目は、「蛇口の形状と高さ」です。洗濯機の給水ホースが接続できるタイプの蛇口かを確認しましょう。古いタイプの蛇口や、特殊な形状の場合は、交換や別売りのアダプターが必要になることがあります。また、蛇口の高さが低いと、洗濯機本体と干渉してしまう可能性もあるため、高さも測っておくと安心です。五つ目は、「排水口の位置と種類」です。排水口が洗濯機の真下にあるのか、横にあるのかで、排水ホースの取り回しが変わってきます。排水口の種類(床排水トラップなど)も確認しておくと、スムーズな接続に役立ちます。最後に、「電源コンセントとアース端子の有無」です。洗濯機用のコンセントがあるか、アース端子は設置されているかを確認します。延長コードの使用は推奨されていないため、コンセントが遠い場合は増設工事が必要になることもあります。これらの点を事前にしっかりと確認しておくことで、機種選びの失敗を防ぎ、設置当日の作業をスムーズに進めることができます。