日本のトイレ文化を象徴するとも言えるウォシュレット。その進化は止まることなく、毎年様々な新機能が登場しています。最近のトレンドとしては、まず「AI機能」の搭載が挙げられます。使用者の習慣を学習し、よく使う時間帯に合わせて便座を温めたり、使わない時間帯は節電モードに切り替えたりと、賢く省エネを実現します。「スマートフォン連携」も進化しており、専用アプリで水流の強さや位置を細かく設定したり、健康管理機能と連携したりするモデルも登場しています。衛生面への関心も高く、「除菌機能」はもはや標準装備と言っても過言ではありません。便座裏やノズル、さらには便器内の水を電気分解して除菌水を生成し、自動で洗浄する機能などが人気を集めています。デザイン面でも進化が見られ、従来のタンク式トイレだけでなく、タンクレストイレに合わせたスリムでスタイリッシュなデザインの製品が増えています。便器と一体感のあるデザインは、トイレ空間全体をおしゃれに見せてくれます。さて、これら最新機能を搭載したウォシュレットの気になる工事費込み価格ですが、やはり高機能モデルになるほど価格は上昇します。AI機能や高度な除菌機能、デザイン性の高いモデルなどは、本体価格だけで10万円を超えるものが多く、工事費込みの総額では12万円から20万円程度になることもあります。もちろん、これはハイエンドモデルの話であり、普及価格帯の製品も引き続き進化しています。瞬間式(使う時だけお湯を沸かすタイプ)の省エネモデルや、掃除しやすいフチなし形状、汚れがつきにくい新素材を採用したモデルなどが、工事費込みで5万円から8万円程度の価格帯で人気を集めています。最近では、家電量販店やリフォーム会社が「工事費込みパック」として特定モデルをお得な価格で提供するケースも増えています。ただし、パック料金に含まれる工事内容(標準工事の範囲)をよく確認し、自宅の状況で追加費用が発生しないかをチェックすることが重要です。最新機能にどこまでこだわるか、予算とのバランスを考えながら、自分に合った一台を見つけるのが賢い選択と言えるでしょう。